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路上脱出・生活SOSガイド
千代田区は、皇居や国会議事堂、霞が関の官庁街、東京駅を抱える日本の政治と行政の中心地で、昼間は官僚やビジネスパーソンで溢れるのに、夜になると人通りがぐっと減る独特な街だ。平均世帯所得は年800万円を超えるとされ23区でも突出して高いが、それは住民の多くが公務員や大企業勤務者だからで、路上で暮らす人間にとっては物価も家賃も容赦なく厳しい場所だということでもある。2024年の厚生労働省の全国調査では日本全体で2,820人のホームレスが確認されており、千代田区自体は昼間人口の多さに比べて路上生活者の数は少なく、区の巡回調査でも一桁台にとどまることが多いが、見えにくいだけで存在しないわけではない。千代田区社会福祉協議会は生活相談や緊急時の支援窓口になってくれるし、新宿を拠点にする「もやい」は区を越えて生活保護の申請や住まい探しの相談に乗ってくれる団体だ。また救世軍は炊き出しや衣類の提供など、昔から変わらず困っている人のそばに立ち続けてきた組織でもある。この街は冷たく見えるかもしれないが、声を上げれば耳を傾けてくれる人は必ずどこかにいる。今日一日をなんとか乗り越えられたなら、それだけで十分だ。
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