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路上脱出・生活SOSガイド
神戸は六甲山と海に挟まれた坂の多い街で、異人館やポートアイランドの華やかさの陰に、路上で夜を越す人々の現実も静かに存在している。神戸市の一世帯あたり平均所得はおよそ587万円(2021年度)とされるが、この数字は多くの人にとって遠い話で、生活が苦しい人と豊かな人の差は年々広がっている。2023年1月に厚生労働省が行った調査では、神戸市内で路上生活をしている人は104人と確認されており、三宮や新開地、湊川周辺で夜を過ごす人の姿は今も見られる。長年この街で活動してきた「神戸の冬を支える会」は、冬場を中心に炊き出しや衣類の配布を続けており、行き場のない夜に温かい食事を得られる場所のひとつだ。各区役所にある生活支援の窓口(生活困窮者自立支援制度)では、住まいや仕事の相談ができ、一人で抱え込まなくていい道が開かれている。また、電話一本で話を聞いてもらえる「よりそいホットライン」は、昼夜を問わず、孤独な時にも繋がれる場所として覚えておいてほしい。今夜どこで眠るとしても、あなたがここにいることに意味があり、助けを求めることは弱さではなく、生き延びるための当然の権利だということを、どうか忘れないでほしい。
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